aga治療に保険証は必要?


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男性の大きな悩みの1つとしてあげられるのが薄毛や抜け毛です。前頭部や頭頂部から薄くなるタイプのものをAGAと呼びますが、このAGAは治療をすることが出来る脱毛症であることはよく知られてきています。では、実際にAGAを治療する時に保険証は使用できるのかや、どのような治療を行っていくのかを見ていきましょう。

AGAってそもそも何?

AGAという言葉を聞いたことがあるという人でも、AGAってそもそもどんな脱毛症なのかと問われると答えに窮してしまうという人は多いのではないでしょうか。AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で、Androgenが男性ホルモンでAlopeciaは脱毛症を表すので男性型脱毛症と呼ばれることが多いです。

AGAは成人男性の4人に1人が悩まされているというほどよくあるもので、個人差はあるものの進行性なので自然治癒することはありません。

AGAの原因

AGAの原因ですが、男性型脱毛症というくらいですから男性ホルモンによって抜け毛が引き起こされていると思うでしょう。これは完全に間違いではないのですが、正確にはテストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素の働きによって、DHTという抜け毛を引き起こすものに変化することで引き起こされます。

男性ホルモンだけが原因なのであれば、高校生など若い人の方が発症しやすいということになってしまいます。

AGAの症状

AGAになるとどのような症状が起きるのかですが、ヘアサイクルと呼ばれる髪の生え変わりの周期が乱れ抜け毛が増加します。毛というのは成長期・退行期・休止期といったヘアサイクルで生え変わっていくのですが、AGAになると成長期が極端に短くなってしまうのです。

そのため、十分な太さに成長する前に髪が抜けてしまい、生え変わる髪もさらに細く弱々しくなっていき徐々に薄毛が進行していくということになります。

AGAによる薄毛は、前頭部の生え際の特に両サイドから発症するM字ケースや、頭頂部がカッパのお皿のように薄くなるO字ケースが多いです。側頭部や後頭部といった部分はAGAの影響を受けにくい場所なのでAGAによって薄くなることは基本的にありません。

AGAは治療可能

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AGAは治療が可能な脱毛症です。テレビコマーシャルや雑誌などでもAGAの治療を行っているクリニックの広告などをよく目にするという人は多いのではないでしょうか。AGAの治療は色々とあるので、自分に合った治療を選ぶことができます。


AGA治療は保険証が使えない

AGAの治療において気になる人が多いのは、AGAの治療に保険証が使えるかどうかということではないでしょうか。結論から言うとAGAの治療に保険証は使えませんので、いわゆる自費診療や自由診療などと呼ばれる形になっています。

ただし、抜け毛の理由が本当にAGAなのかどうかは医師の診断が必要です。

脂漏性皮膚炎などが抜け毛の原因となっていることもあり、そういった場合はAGAの治療ではなく皮膚科で適切な治療を受ける形になります。

AGAの治療内容は?

AGAの治療ですが、最も基本となるのが内服薬による治療となります。使用する薬はプロペシアなどのフィナステリドを有効成分とした薬で、1日に1錠服用するというものです。フィナステリドは、AGAの原因である5αリダクターゼの働きを阻害する働きのある薬で、5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑制し、AGAによって乱れてしまったヘアサイクルを正常なサイクルに戻してくれるというものです。

毛を生やすというイメージよりも、抜け毛を減らすことにより結果的に髪が増えるといったイメージの薬になります。もう1つの代表的な治療方法が、外用薬による治療です。使用されるのはミノキシジルという成分が配合されたもので、ドラッグストアなどでも売られているリアップシリーズは聞いたことがあるという人も多いでしょう。

日本で唯一発毛成分が認められているのがミノキシジルとなります。1日朝夜など2回決められた量を頭皮に直接塗布するというもので、血管拡張により頭皮にしっかりと栄養が届けられ髪の毛が生えやすい環境を整え発毛を促進する効果が期待できます。

このフィナステリドの内服とミノキシジルの外用に関しては、それぞれ単品での使用でも効果を発揮することが出来ます。しかし、抜け毛を抑制するフィナステリドと発毛を促進するミノキシジルは期待できる効果の種類が異なるので、単品で使用するのではなく併用することで相乗効果が期待できるとされています。

AGA治療の効果が出るまではどれくらいの期間がかかる?

AGAの治療を開始してから実際に治療の効果を実感するまでの期間ですが、個人差はありますが、3ヶ月程度からだんだんと抜け毛の量が減ってきたであったり、髪にコシが出てきたなどという変化を感じる人が多いです。

基本的に効果の有無を測定するのは半年が1つの目安と言われています。ただ、早い人であれば1ヶ月で効果を実感するケースもあります。AGAの治療は継続すればするだけ効果が出やすくなるというデータが出ていますので、AGAの治療をする場合には最低でも半年は続けてみて治療を継続するかどうかを判断する必要があります。

その判断をするためにも写真などを撮影しておくと変化を客観的に判断しやすくなるでしょう。

AGA治療は手術もある

AGA治療には手術という方法もあります。主流となっているものは自毛植毛という方法です。この自毛植毛はその名の通り、自分の後頭部や側頭部などから毛包を採取して、AGAにより薄くなってしまった部分に植毛するという方法になります。

定着した毛はAGAによって薄くなった場所であっても、後頭部など採取した部分と同じ様に生え変わり続けるので、AGAの影響を受けることがありません。

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AGA治療の費用は?

AGAの治療費に関してですが、自由診療となりますので治療を受けるクリニックによってかなり違いがあります。

最も基本的な治療であるフィナステリドの処方であれば、1ヶ月7,000円程度からとなりますし、ミノキシジルを併用するのであれば1ヶ月あたり15,000円程度が相場となるでしょう。

自毛植毛に関しては薄毛の進行度やどれくらい植毛するかによって費用がかなり変わってきます。30万円程度から100万円を超える費用まで幅は広いです。